鳥取県内の7つの酒造会社が「チーム鳥取・インド輸出蔵元会」を結成され、各社の日本酒計11種にヴィーガン認証を取得されました。
このようにチームでヴィーガン認証を取得されることは全国初の例で、ベジタリアン人口が世界で最も多いインドへの輸出拡大を目的にされているそうです。

チーム鳥取・インド輸出蔵元会に加入の蔵は西から、
稲田本店、大谷酒造、梅津酒造、元帥酒造、山根酒造、中川酒造、諏訪酒造。

そもそもヴィーガンの日本酒とは

ヴィーガンとは、広く動物性のものを食べない人やライフスタイル、また動物性原料を含まない商品のことをいいます。動物や地球環境にやさしいという考え方が根本にあり、現在世界中でヴィーガンは注目されてきています。

主にモンゴルなどで飲まれる馬乳酒などを除き、そもそもほとんどのお酒は植物性原料からできています。日本酒も同様で、元来は米麴を主な原材料としています。
ただし製品によっては滓下げ(おりさげ)という製造過程の工程で動物由来の清澄剤が使用される場合があります。

今回紹介する11種の日本酒は原材料においても清澄剤としても動物性原料は使用しないことが確認され、NPO法人ベジプロジェクトジャパンヴィーガン認証を取得されました。

ヴィーガン認証取得の理由

鳥取県では令和2年度に和酒協議会を発足してインド輸出に向けての取組みを開始、商談会などを行い、令和3年度から、チーム鳥取・インド輸出蔵元会7社が実質的な輸出を目的として活動されています。インドのベジタリアン人口は総人口の約3割、世界1位であり、このベジタリアン層をターゲットに、食の多様性の尊重を見える化するべくヴィーガン認証を取得されました。

ヴィーガンを明確にすることによって、日本酒輸出に拍車をかけたいのが第一目的ではあるものの、その先には、輸出によって鳥取の認知度を高め、観光誘致を促進すること。それによって「食のみやこ鳥取」をアピール、鳥取の豊かな農林水産物の促進につなげたいと将来を見据えています。

また、ヴィーガンが地球環境・動物愛護・持続可能性に高い関心があることも念頭に置かれています。認定は日本酒そのものだけではなく、その日本酒を造っている鳥取の自然環境(森林、水、土壌)を含めた、生物多様性の保全や資源の持続可能な利用への配慮がなされる社会の実現「人と自然が共生するとっとり」の実現への一助となることも目的とされています。森林との共生は、鳥取らしさを守るためには欠かせないもので、地球温暖化防止の取組みにも寄与、社会に優しい鳥取を目指されています。

朝日新聞にも掲載

朝日新聞(2021年8月9日付け)でも、鳥取7酒造の取組みについて報じられました。ヴィーガン認証をきっかけに、インドでも日本酒が楽しまれるようになるといいですね。

商品紹介

7酒造、11種の日本酒を紹介していきます。各商品はオンラインでも注文可能です。
各紹介欄にもリンクを掲載していますので、是非気になったものはチェックしてみてください。

1.稲田本店

  • 純米吟醸いなたひめ強力(英語名: Princess Marriage – Fruity Dreams)
    古代神話で、出雲(現在の島根県)を舞台にスサノオミコトが暴れまわるヤマタノオロチを討伐し、稲田姫を救った話は有名ですよね。「いなたひめ」シリーズは、その稲田姫が名前の由来なのです。
    青林檎のような爽やかな吟醸香、鳥取県産酒造好適米「強力」ならではの酸味と米の旨味、あっさりした飲み口で、オイリッシュなお料理やクリーミーな料理にぴったりです。稲田本店様で一番人気のお酒だそうです。

  • IKU’S SHIRO(英語名:Princess Marriage – IKU’S SHIRO)
    「醸し・新し・おもしろし」をコンセプトに掲げた新しい日本酒ブランドいくす-IKU’S- の純米大吟醸です。低アルコール、白ワイン並みの酸味と爽やかな甘さがり、磯の風味の強い食材やデザート酒としても美味しいそうです。冷やしてお召し上がりください。

商品の取り扱いはこちらから:https://www.inata.co.jp/products

2.大谷酒造

  • 特別本醸造 鷹勇(英語名:Hawk Chivalry – Clear & Crisp)
    酒名『鷹勇』(たかいさみ)は愛鳥家だった初代当主が、大空を舞う鷹の勇姿に魅せられて名付けられたそうです。
    淡麗できりっと力強い味わいの酒で、いろいろな料理の味を引き立てます。常温でも冷でも燗でもお料理に合わせて食中酒として最高で、3年熟成酒ならではのバランスとまろやかな旨味がハーモニーを演出します。

商品の取り扱いはこちらから:https://takaisami.co.jp/pages/117/

3.梅津酒造

  • 梅津の生酛 笊(ざる)山田錦80%(英語名:U Brothers’ – Artisanal Cloudy)
    日本酒を仕込む最初の段階では、少量の酵母を大量に培養することで日本酒の発酵のもとを作りますが、これを「酛(もと)」あるいは「酒母(しゅぼ)」と呼びます。その際、短期間で安定的に発酵させることができる人工的な「速醸酛(そくじょうもと)」を使うのではなく、長期間かつ不安定ながらも、伝統的な「生酛(きもとを使って手間暇をかけてつくっているのがこのお酒の特徴です。
    鳥取県産材料にこだわり、独自製法による濃厚な純米にごり酒です。アルコール度数20度を超す力強い辛口原酒で、食中にストレート、割水燗、バーベキューで炭酸割りなど、シーンごとにお楽しみいただけます。

商品の取り扱いはこちらから:http://www.gensui.jp/html/products_top.html

4.元帥酒造

  • 原酒(英語名:The Admiral – Undiluted)
    搾ったままの無ろ過の、昔ながらのアルコール度数19度の原酒です。どっしりとした落ち着いたお酒で、しっかりした味が口の中に広がり、コクや風味が感じられます。オンザロックがぴったりのお酒です。
    ご年配の方は特にお好みになられます。

商品の取り扱いはこちらから:http://www.gensui.jp/html/vegan/genshu.html

5.中川酒造

  • いなば鶴 純米吟醸 五割搗き強力(ごわりつきごうりき)(英語名:Crane Inaba – Strong Power 50)
    精米歩合50%ですっきりとした吟醸香があり、くちあたりが柔らかいため普段日本酒を飲みなれていない人でもすんなりとお飲みいただけます。くちあたりの良さの向こう側に、熟成されたコクをしっかりと味わうことができます。そして、程良い酸味がいっそうの食欲をそそります。燗にしてもお楽しみいただけます。

  • 福寿海 大吟醸(英語名:Auspicious Blue Ocean)
    「『福』と『寿』が『海』の如く多かれ!!」といった意味が込められた、大変おめでたい銘柄です。
    フルーティーで華やかな吟醸香とすっきりとした吟醸味がバランス良く調和しています。ボトルカラーは鳥取の美しい「海」がイメージされています。
左・中: いなば鶴 純米吟醸 五割搗き強力,
右: 福寿海 大吟醸

商品の取り扱いはこちらから:https://gohriki.com/sakelist/index.html

6.山根酒造場

  • 日置桜 純米(英語名:Winter Cherry – Junmai)
    原料の素性の良さを実感できる蔵スタンダード商品で、完全発酵により甘味が少なく、切れがよい点が特徴です。
    ほぼ全ての食事に合うのは、食を活かすための酒造りに美意識を持つ蔵の信条。
    無濾過処理によりアタックが明確で五味(甘・辛・酸・苦・渋)の輪郭がはっきりしています。

  • 日置桜 時の匠(英語名:Winter Cherry – Aging Masterpiece)
    6~10年の熟成酒をブレンドした透明感のあるライトゴールドが美しいお酒です。
    軽く静かな熟成香、程よく枯れた深みのある味わいは、ドライでありながら蜜のような甘さも有し、何層もの時の奏でを物語ります。特別な日にお召し上がりください。
左・中: 日置桜 純米, 右: 日置桜 時の匠

商品の取り扱いはこちらから:https://hiokizakura.jp/sake/sake_general

7.諏訪酒造

  • 諏訪泉純米酒うさぎラベル(英語名:Cedar Spring – Messenger Rabbit)
    ラベルは花やキノコ、小さな動物で構成されていて、とても可愛らしいビジュアルです。このうさぎは、「いなばの白うさぎ」神話に登場する神さまでもある八上姫(やかみひめ)の使者をイメージしているそうです。
    このお酒の特徴は約2年と長い熟成期間を経てつくられる点にあります。熟成によってお酒がまろやかになり、香ばしい香りを持つようになります。かろやかでシャキッとした味わいで、いつものお惣菜を更に美味しく楽しくいただけるお酒です。

  • 八上姫ロゼ(英語名:Cedar Spring – Princess Rosé)
    甘酒4段からくる甘味に白麹の酸味、紫黒米(古代米)のアントシアニンからのロゼ・カラーが美しいお酒です。すっきりとした甘さ・低アルコール・ロゼの色合いは、デートにはもちろん、ホームパーティでの食前・食後にもぴったりです。

商品の取り扱いはこちらから:http://suwaizumi.jp/shop.html

どの商品も、それぞれの蔵元がこだわりをもって作られた銘酒です。
是非、この機会にご賞味・飲み比べてみてください。

※ヴィーガンマークはインド輸出用商品にのみに添付されます。日本で販売されている商品にはヴィーガンマークは添付されません。一部の商品は、日本でのお取り扱いがない場合があります。

<お問合せ先>
事務局: 諏訪酒造株式会社 東田雅彦氏
電話 : 0858-75-0618(諏訪酒造株式会社)、080-5239-4481(東田様)
メール: touda@suwaizumi.jp

<企業情報と商品の取り扱い一覧>

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