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サッカーとクリケット、ヴィーガンも!? 英国のお家芸

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サッカーとクリケットが英国の国民的なスポーツです。
クリケットは世界の競技人口が3億人もいて、サッカーの競技人口より上回っているそうですよ。
この2つは英国のお家芸とも言えますよね。
ここにヴィーガンを加えてみることもできそうです!




英国のリーグツーのサッカーチーム、フォレスト・グリーン・ローバーズ・フットボール・クラブは、世界で唯一のヴィーガンのサッカークラブと言えます。
                                                            Photo by Forest Green Rovers FC
国連が認証した最初のカーボン・ニュートラルなスポーツチームでもあります。
このチームのスタジアムはとても環境に配慮した設備が揃っています。
100%グリーンエネルギーで稼働していて、その何パーセントかはスタジアムの屋根に設置されたソーラーパネルで電力が供給されています。芝生は化学肥料を使用しないで育てられたオーガニックの芝生です。グリーンエネルギーで稼働する芝刈り機によって刈り込まれています。スタジアムのキッチンでは調理油をバイオ燃料に変えています。
スタジアムは電気自動車が充電できる設備も備え付けられています。
                                                             Photo by Forest Green Rovers FC
その全ては2010年にデール・ヴィンス氏がチームのチェアマンになったところから始まりました。
チームはそのころ、経営難に陥り、グリーン・エネルギーの会社で財をなした地元の起業家であるデール氏に接触しました。
デール氏は環境保護活動に熱心で、上記のような施策を実施し、2015年にチームは世界で最初のヴィーガンのサッカーチームとなりました。
選手やスタッフ、そしてスタジアムに足を運ぶチームのファンにも、植物性の料理を提供しています。2015年以来、ファンの客足が鈍っていないのも、植物性の食事が受け入れられていることを証明していると言えます。
チームのストライカーであるルーベン・リード選手は植物性の食事に変更することで、スタミナがつき、回復時間も改善したと語っています。
人気のベジバーガーに加え、クォーン(植物性タンパク質)で作られた名物のパイは、2017年に英国のパイのコンテストで第3位に輝きました。
                                                             Photo by Forest Green Rovers FC
チームの成績もよくなりました。
2017年には130年のクラブの歴史で初めてフットボールリーグに進みました。
今後、チェアマンのデール氏は彼のケータリング会社、リトル・グリーン・デビルズがクラブの近くの工場でメニューを作ることを計画しています。この会社は、学校の生徒に向けて、100%ヴィーガンでアレルギーフリーの食事を提供しています。
工場の電力は、デール氏の電力会社エコトリシティが供給するグリーン・エネルギーになる予定です(エコトリシティのグリーン・エネルギーは、電力を作る過程で、動物性を使用していないというヴィーガン・ソサイエティの認証を受けています)。

クリケットに目を転じてみると、アーレイ・クリケット・クラブはヴィーガンとなった最初のクリケットのクラブと言われています。
どういうことかと言うと、クリケットで使われるボールを、皮ではなくゴムから作って使用しているのです。
                                                          Photo by Alessandro Bogliari on Unsplash
クリケットの試合の最中で選手が食べるメニューは植物性のものとなりました。この変更の背後には、フォレスト・グリーン・ローバーズ・フットボール・クラブと同じくチェアマンの影響と言えます。
33才のゲイリー・シャックレイディ氏は二年前から植物性のメニューを提供し始めました。それまでのクラブの肉中心のメニューは、イスラム教徒とヒンドゥー教徒を除外していると感じたからだそうです。
現在はヴィーガンのタジン、パスタ、カレーを提供しています。
シャックレイディ氏が願ったように、チームの四人のメンバーがヴィーガンに転向したそうです。

これらのチームは選手、スタッフだけでなく、ファンや他のチームにも影響を与えました。
当初は変更に反対する動きもあったようですが、現在は受け入れられていると言えます(プリミアリーグのいくつかのクラブチームもフォレスト・グリーン・ローバーズ・フットボール・クラブの取り組みを参考にしているそうです)。

大きな変革は、小さな変更から生まれる、そんなことを感じさせる、英国のお家芸ですね。

Posted by Tetsu
Source: FAST COMPANY, Mail Online, TheVeganSociety