“酒一筋”の蔵元「利守酒造」が造るヴィーガンの日本酒

日本酒は元来、米と米麴、水が原材料です。しかし、製品によっては滓下げ（おりさげ）というお酒のにごりを取る製造過程の工程で、動物由来の材料が使用される場合があります。
（滓下げの工程がない日本酒や、滓下げがあってもその材料が動物由来ではない場合もあります。）

ヴィーガンのライフスタイルを送る方の中には、動物性原料を含む商品だけでなく、上記のように動物が使われる製造工程を踏んだ商品も避ける人もいます。

今回ご紹介する利守酒造株式会社（としもりしゅぞう）の３種の日本酒は、原材料においても製造過程においても動物性原料は使用しないヴィーガン仕様の日本酒です。

利守酒造は、1868年からの歴史がある岡山県の酒蔵です。利守酒造のヴィーガン日本酒とはどういうものでしょうか。

ヴィーガン日本酒のラインナップ

1800㎖、720㎖、300㎖の３種類があります。

”雄町米”の旨味が十二分に引き出された味吟醸。
すっきりとした味わいがありつつ、しっかりとした米の旨味も感じられます。

フランスで行われるフランス人のための日本酒コンクールKuramasterにおいて、2021年度純米酒部門金賞、2020年度雄町部門金賞を受賞しています。

ヴィーガンの証にNPO法人ベジプロジェクトジャパンのヴィーガン認証を取得されています。

1800㎖、720㎖の2種類があります。

幻の米と呼ばれる”雄町米”を復活し、精魂込めて醸した純米大吟醸酒。
口中で広がる”雄町米”ならではの旨味をお楽しみいただけます。

昭和59年に全国新酒鑑評会金賞の栄誉を獲得したことをきっかけとして数々の賞を受賞し、その評価を不動のものとしました。近年ではKuramasterの2019年度純米大吟醸酒金賞を受賞。

1800㎖、720㎖の2種類があります。

通常の倍以上の時をかけ、自然のままの乳酸菌や酵母を増殖させ醸したお酒。
山廃造り（やまはいづくり）ならではの奥深いコク・酸味・旨味のバランスが絶妙です。

2018年度日本清酒品評会 SAKE-Chinaにおける吟醸/純米吟醸部門金賞を受賞。

地の米を使い、地の水で仕込み、その気候と風土で醸（かも）す。
そうしてこそ地酒は真の地酒たりうるのだ、と利守酒造は考えます。
地酒物語 | 利守酒造　| 備前・岡山こだわりの地酒蔵 (akaiwaomachi.com)より

利守酒造は、”まぼろしの米”とまで言われていた「雄町(おまち)」を試行錯誤の末に復活させた、「本物のお酒」を造ることに注力している蔵元です。

昭和初期には「品評会で上位入賞するには雄町米で醸した吟醸酒でなければ不可能」とさえ言われました。

雄町米は、草丈が1.6メートルほどにまで成長するため強い風に弱く、病害虫にも弱いため、栽培にたいへんな手間がかかります。そのため、戦後の機械化優先の農業には不向きとされたことが、雄町米が“まぼろしの米”と言われるようになった背景にあります。

農業が近代化されるに従って雄町米は栽培面積が減り、一時は6haにまで下落しました。そんな折に、利守酒造四代目蔵主の利守忠義氏は、昭和40年代後半に『良い米で本当の酒を』と決心。かつて“酒米の帝王”と呼ばれた雄町米の中でも最高とされた軽部産・雄町米の復活に乗り出されました。

機械化や化学薬品使用などによる省力稲作に慣れていた農家の方にとっては、雄町米の栽培はなかなか簡単に着手できるものではありませんでした。しかし、利守忠義氏の熱心な説得に賛同した人々が徐々に集まり、農家や農協、農業試験所、さらに行政までもが一体となって雄町米の栽培を推進するようになったといいます。

その後も利守酒造は、雄町米の普及に尽力し「すべての原料米を自社田で栽培し、収穫、そして酒を醸す蔵」を目指して、現在では自社田での栽培を増やされています。

岡山経済新聞（2020年4月29日付け）でも、利守酒造の日本酒のヴィーガン認証について報じられています。
日本酒業界の新しい挑戦に、世間も注目しています。

利守酒造のこだわりが詰まったヴィーガンの日本酒を、是非お試しください。

【企業情報】
利守酒造株式会社
所在地：岡山県赤磐市西軽部762-1
公式HP：https://akaiwaomachi.com/
TEL: 086-957-3117

【商品お取り扱い】
公式オンラインショップ： https://akaiwaomachi.com/toshimori_shop/

Published On: 2021/11/05