2017年3月17日より、内閣府・内閣官房の職員食堂にて、ベジタリアンメニュー(以下ベジメニュー)のランチが導入されました!
まずは試験的な試みとして毎週金曜日にベジメニューが利用できます。
基本的にはヴィーガン(肉、魚、卵、乳製品、はちみつといった動物性食品を含まない)レベルで、日によって卵、乳製品を含むメニューもあるということです。
内部で、一生懸命に働きかけてくださった内閣関係者K氏は、ご自身もベジタリアン。
ベジタリアンという生き方に関心を持たれたのは、世界的、歴史的大スターであるザ・ビートルズの影響だとか。
そのメンバーの1人ポールマッカートニー氏が、Meat Free Monday (ミートフリーマンデー)のキャンペーンを世界中で広めています。
2年前の来日時に、ミートフリーマンデーについて語った動画はこちら。
K氏がこの動画をご覧になられ、NPO法人ベジプロジェクトジャパンの代表に内閣でもベジメニューを入れたいと伝えたのが1年前。
それから根気強くベジタリアン対応の需要とその必要性を、内閣内で伝え続けてくれました。
NPO法人ベジプロジェクトジャパンはK氏に食品会社さんを紹介し、今回はレシピや材料の扱い方についてその食品会社さんをサポートする形で当企画に協力しています。
食品会社さんというのが、グリーンカルチャー株式会社さん。
ベジタリアン関連の食品を幅広く取り扱われていらっしゃり、急成長中の食品会社さんです。
グリーンカルチャーさんへVEGETIMEが行った取材記事はこちらから→
「ベジタリアンには欠かせない!ベジ食品通販“グリーンズベジタリアン”社長インタビュー」
初日のメニューは、彩り野菜のカレーライス、サラダ、中華スープのセットメニューでした。
カレーには、ミンチタイプの大豆ミートが入っていて、本物のひき肉を食べているような食べごたえあり。
中華スープも、味がしっかりとついていて、植物性だけで作られているとは、驚きです。
食堂内を見渡すと、男性も女性も、年齢も色々な方が、ベジメニューを召し上がっていました。
数名にお声がけさせて頂いたところ、皆さま満足されていました。
ヘルシー志向な方、ベジタリアンというキーワードにひかれた方、カレー好きな方など、様々でした。
お値段は、通常メニューよりも若干高めの設定だったのですが、それでも途中で完売になるほどの人気。
次回の金曜日は、中華のベジタリアンセットメニューの予定、楽しみです!
この調子で、ベジタリアンメニューの需要が少しずつ世の中でも認知され、ベジメニューがどこでも選べるようになればと願っています。
今回の内閣府での導入は、そのための大きなステップになるのではと期待しています。
以下、K氏の声をご紹介します。
- 内閣府・内閣官房の職員食堂が、平成29年3月17日(金)より、ベジ・ランチを試験的に導入することとなりました(主にヴィーガン対応で日によって乳卵を含む日もあります)。おそらく、私の知る限り、日本政府の各省庁の中では初めてのことではないかと思います。
- これは、近年、地球環境保護や動物保護などの理由からベジタリアンやヴィーガン食を選択する人が世界中で増えており、内閣府・内閣官房職員の中にも、自身がベジタリアンやヴィーガンであったり、ベジに関心を持っている人が少なからず見られることから、食堂運営業者に対し、ベジ・メニューの導入に踏み切るようお願いしたものです。
- 当面は、3月を試験期間とした上で毎週金曜日のみの提供とし、その際の利用者の反応や売れ行きなどを考慮しながら、4月の本格導入に向け検討していくこととなっています。
- なお、4月には、ポール・マッカートニー氏が来日する予定ですが、今回のベジ・メニュー導入の決定は、「ミート・フリー・マンデー(週いちベジ)」キャンペーンを積極的に推進しているマッカートニー氏への敬意と、今回の来日公演への祝意、という意味合いも込められています。
- いずれにしましても、2020年の東京オリンピック、パラリンピックを控え、これからビーガンやベジタリアンも含め多くの外国人訪問客が見込まれる中、今回の措置がひとつの刺激となって、今後、ベジ・メニューを導入するレストランがさらに増えることを願っています。そして、ビーガン・ベジタリアン料理は、肉や魚料理に比べて全く遜色がなく、しかも、お洒落でクールなんだという認識が広がれば、非常に嬉しく思います。
内閣府の食堂にて。
内閣関係者K氏、グリーンカルチャー株式会社の金田社長、NPO法人ベジプロジェクトジャパン代表川野で記念撮影。
以上、内閣府からでした!
*内閣府食堂のベジメニュー第2回目レポートはこちらから→
「内閣府でスタートのベジメニュー第2回め!ベジプロ報告」