こんにちは!新潟県立大学国際経済学部ゴルシコフゼミ「チームまさる」です。

私たちはゼミ担当のゴルシコフ・ビクトル先生ご指導のもと、「新潟県におけるプラントベースフード市場開拓の可能性」という研究に取り組んでいます。私たちが新潟県の農作物を活用したプラントベースフードメニューの考案に取り組んだ理由としては、新潟県を取り巻く地理的環境とプラントベースフードのニーズがマッチしていること、そして私たちの所属する新潟県立大学が位置する新潟県においてもプラントベースフードを扱う企業が増えているという機運をうまく活用しながら新潟県の食産業活性化の一端を担いたいと考えたからです。

新潟県は港や空港があり、国際色あふれる街です。また、新潟県は近隣の中国、韓国や台湾といった国や地域との結びつきも強く、毎年多くの観光客が新潟に来県します。このような国々や地域では近年、プラントベースフードのニーズが高まっていて、新潟県産の農作物を活用したプラントベースフードを開発できれば、更なる観光客の増加と新潟県産の農作物の消費量拡大が見込めると考えました。

さらに、新潟県を代表する食品メーカーの亀田製菓株式会社をはじめとした企業ではプラントベースフードの開発が進んでいます。このような事例から、前述した新潟県のプラントベースフードとの親和性を活かしながら、プラントベースフードを通じて新潟県の食産業の活性化を果たしたいと考えました。研究の中で、一般市民向けと食品企業向けの調査を電子メールやSNSを活用しながら行い、多くの有効回答を頂きました。一般市民向けアンケートでは、プラントベースフードが20代、30代の女性に最も関心が持たれていることが分かりました。食品企業向けのアンケートでは、新潟はお米だけでなく多様な作物が生産されていて、海外での需要も見込めることから、プラントベースフードの開発に適している地域であることを理解することができました。

昨今国内外から注目を集めていることや、新潟県との相性が良いのではないかという考えから、新潟県の食産業を盛り上げる起爆剤としてプラントベースフードに取り組むことを決めた私たちですが、実のところ、プラントベースについての知識は殆どない状態でした。そのため、研究開始当初は「プラントベース」の定義や、課題などについてはっきりと理解できておらず、書籍やウェブサイトを頼りに、手探りで研究を進めていました。

そんな折、NPO法人ベジプロジェクトジャパン代表理事の川野陽子さんには、ZOOMを利用したヒアリング調査においてご協力いただくことができました。プラントベースについて豊富な知識や知見を持ち、団体運営もされている川野さんに直接お話を伺う機会を頂けたことは、私たちの調査活動において重要なスタートラインとなりました。

その後、実際にプラントベース商品として市場で販売されている食品をいろいろと試し、味や食感を実際に体験することで、その魅力を実感することができました。

こうして得られた知見や知識、プラントベースフード体験、国内外の動向、アンケートの分析などをもとに、私たちは「新潟食と農の未来 学生ビジョンコンテスト」へ出場しました。

このコンテストは、新潟の食品産業や農業・漁業そして関連産業の課題解決と、将来さらに大きく発展するためのアイデアや、新潟の食料産業の未来に大きな可能性を広げるような斬新な発想を提言するというコンテストです。そこで私たちは、新潟県におけるプラントベースフード市場の開拓を通じて、新潟の食の可能性を広げる事を提言しました。

本コンテストの一次審査では、案の概要と資料に基づき50チームの中から10チームに選出されます。私たちのチームは、多くの方の協力により、一次審査を通過することができました。

決勝審査では、亀田製菓様、一正蒲鉾様といった新潟県に馴染みのある企業や公共団体を含めた10名ほどの審査員の前でのプレゼンテーションと、その後の質疑応答で審査をされます。この決勝審査は、開志専門職大学 紫竹山キャンパスにて開催されました。決勝審査に向けて、私たちは県内外でプラントベースフードの市場調査を行い、プラントベースフードを取り巻く環境について理解を深めていきました。

私たちが在籍する新潟県立大学の教授や後輩の前でプレゼンテーションの練習をし、質の向上に努め、結果としては亀田製菓賞を授賞する事が出来ました。複数の企業様から案の実現可能性について質問を頂き、プラントベースフードに馴染みのない人を巻き込んだ施策の重要性を感じ、今後の研究で取り組まねばならないと考えました。

「にいがた食と農の未来」学生ビジョンコンテスト決勝大会結果発表

こういった課題を解決し、より多くの方にプラントベースフードを身近に感じていただくために、以前参加させていただいた「新潟食と農の未来コンテスト」でプレゼンしたプラントベースフードのアイデアを発展させ、現在は「Excitement Niigata」というビジネスコンテストへ挑戦しています。

このコンテストは、株式会社ブリッジにいがた社と新潟県立大学の共催で、地域の課題を解決するビジネスアイデアを競うというテーマの下、私たちは米粉の消費拡大に向けた提案に取り組んでいます。具体的には、米粉料理コンテストを開催して米粉を使ったレシピを一般募集し、最終的には商品化を目指すことを計画しています。これにより、新潟県産の米を消費する機会が増え、地域経済の活性化につながることを期待しています。

米粉は栄養価が高く、糖質制限等の目的でも活用が活発になっています。なお、米粉は、グルテンフリーであることが特徴の一つです。アレルギーを持つ人でも安心して食べられる点が評価され、近年注目を集めています。私たちはこのプロジェクトを通し、最終的には新潟県の地域特産品である米の消費を全国規模で活性化させ、地域社会の発展により一層貢献していきたいと思います。

 

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