写真:スターバックスジャパン

アメリカ発祥の大手コーヒーブランド、スターバックスが環境保護を考慮して、今後植物性ミルクを積極的に推進していく方針を発表しました。

スターバックスは2030年までに二酸化炭素排出量を50%削減することを目標に掲げました。具体的には、2030年までに乳製品の提供をやめ、植物性のミルクやクリームを使った商品を提供するそうです。

植物性ミルクへ変更する理由

スターバックス会社のCEO、ケビン・ジョンソン氏は「消費者の需要は既に動物性から植物性のミルクへと遷移し始めている」と供述されました。

消費者がドリンクにミルクやホイップを追加したら、環境にはどのくらいの影響があるかご存知ですか?もし、ミルクやホイップが使用されているドリンクが100万杯売れたとしたら、それはスターバックス本社のプライベートジェットの50倍もの温室効果ガスを排出すると言われています。

日本ではまだ豆乳しかオプションがないものの、アメリカ等の海外店舗ではアーモンド・ココナッツ・オーツミルク等、植物性のオプションが豊富に提供されています。北米では既に15-20%の消費者が動物性ミルクの代わりに植物性ミルクを選択しているそうです。今回の発表を機に、今後日本でも植物性ミルクの選択肢が豊富になりそうですね!

写真:スターバックス

植物性ミルクと牛乳の栄養価比較

牛乳

カップ1杯(240ml)につき、146カロリー、 8gのたんぱく質、 8g の脂質と13gの炭水化物が含まれています。

豆乳(無調整)

同じくカップ1杯につき80-90カロリー、 4-4.5gの脂質、 7-9 gのたんぱく質、4グラムの炭水化物を含みます。筋肉源となるたんぱく質の量は牛乳と等しい代わりに、脂質とカロリーを大幅にカットすることができます。また、豆乳は数ある植物性ミルクの中でも優れもので、たんぱく質が含む必須アミノ酸を全て含んでいます。

アーモンドミルク(無調整)

同じくカップ1杯につき30-35カロリー、 2.5gの脂質、 1gのたんぱく質、1-2グラムの炭水化物を含みます。アーモンドミルクは植物性ミルクの中でも低カロリーで、カロリー消費量を抑えたいという人に効果的です。さらに、アーモンドミルクは抗酸化物質に富んだビタミンEを豊富に含んでおります。

ココナッツミルク(無調整)

同じくカップ1杯につき45カロリー、 4gの脂質を含んでおり、たんぱく質と炭水化物はほぼ含まれません。ココナッツミルクはたんぱく質の摂取量を増やしたい方には向きませんが、糖質・カロリー制限をされている方には非常に適しています。ココナッツミルクのカロリーの90%はMCTを多く含む飽和脂肪によるものです。研究によると、MCTは食欲減少効果と血中コレステロールを改善する効果が期待できるとされています。

オーツミルク(無調整)

同じくカップ1杯につき140-170カロリー、 4.5-5gの脂質、2.5-5gのたんぱく質、 19-29gの炭水化物を含んでいます。オーツミルクはカロリーは牛乳とほとんど変わらず、半分程度のたんぱく質と脂質、倍の炭水化物を含みます。オーツミルクは食物繊維が非常に豊富で、食物繊維の中でもβグルカンというコレステロールを下げる働きのある成分を多く含んでいます。

いかがでしたか?毎朝のコーヒーのミルクを牛乳から植物性ミルクに変更するだけでも、1年間続けたとしたら環境保護に大きく貢献でき、健康効果も期待できます。簡単なことから一つずつ、始めてみましょう。

参考文献

FINANCIAL POST[Starbucks to push customers to ditch dairy for alternative milk as it moves to cut carbon footprint]

Healthline[The 9 best nondairy substitute for milk]

Published On: 2020/02/24
https://vegeproject.org/
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https://vegeproject.org/tokyovegemap_kyotovegemap/
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