京のカレーうどんで大変有名な味味香さん。八坂神社のすぐ隣という好立地に加え、他では味わえないコクのあるそしてボリューミーなうどん等が人気で、いつも賑わいを見せているお店です。
外見はこのような感じ。オレンジ色ののれんが目印です。
ガラスには、これまで訪れた著名人の写真も飾られています。
そんなお店に、たくさんのヴィーガン(肉、魚、卵、乳、蜂蜜を使わない)対応のベジメニューがあるのです。
こちらは、野菜かき揚げカレー丼と、野菜かき揚げうどん。
野菜かき揚げが美味しそうで、丼もうどんもどちらも野菜かき揚げ付きを。
カレー出汁は、動物性の原料が何も使われていないというのに、とてもコクのある出汁!
美味しくて、ついつい最後まで飲んでしまいました。
サクサク、ザクザクの野菜かき揚げも期待を裏切りません。
食べごたえ最高です。ぜひこれは召し上がって頂きたい一品。
四種類の七味が用意されていて、味の変化を楽しむこともできます。
味味香さんとベジタリアン対応の関係について伺ってみました。
味味香さんが、ベジタリアン(その中でも肉、魚、卵、乳、蜂蜜を使わないヴィーガンレベル)対応を始められたのは、ある6人の外国人グループの来店がきっかけでした。
そのグループの中には2人のヴィーガンがいて、彼らが出汁に魚が使われているので出汁を醤油に変えてお食事を提供してほしいとお願いしてきたのだそうです。
店主の平岡さんは、「うどんをお醤油で提供しても満足のいくお料理は提供できない、ましてそれでお金はとれない。」とお伝えし、「時間はかかるけれども、少し待ってもらえますか。」と、昆布出汁を即興で作り、ヴィーガン対応のうどんを提供されました。
「せっかく遠くから京都に来てくれているのだから、美味しいお料理でおもてなしをしたい、楽しんでもらいたい」
という一心だったそうです。
それを機にここ1,2年の間、ベジタリアン需要の増加に気が付いて来られました。
最初は、外国人対応、という位置づけで始めたベジメニュー。しかし、その後調べていくうちにベジタリアン食が地球に優しい食ということも知り始めました。さらに、長年のファンであるビートルズのポールマッカートニーもベジタリアンで、「週に1日はお肉なしの日を」というMeat Free Monday(ミートフリーマンデー)という活動を行っていることを知り、ベジタリアン対応への意味を掘り下げていくことになりました。
(ポールがなぜミートフリーマンデーをしているのか、興味のある方は、ベジプロジェクトとARCがポールに行ったインタビュー(日本語字幕付き)動画から!)
そんな中、ある時京都ベジマップ作製委員会のメンバーに出会い、「協力せなあかん」と思われ、ベジメニュー開発に日々取り組まれることになりました。
実際にベジメニューを導入された反響を伺ったところ、「こちらが恐縮するほど喜んでくれるお客さんもいる。」という回答を頂きました。
ベジタリアンチョイスがまだ少ない日本で、そのチョイスを見つけられて、それがとっても美味しいこと、これはもう喜びにならないはずはないですよね!
ではどんなメニューがあるのかというと
うどん、丼、そしてラーメンまで!
そしてベジメニューの数は増え続けています。
お店に伺った日は平日。それでもランチ時間はほぼ満席で、ランチ時間を少し過ぎた頃から外国人が続々と入店されました。
平岡さんが顔を覚えてしまうほど、何度も来店しているお客様も数名いました。
平岡さんに許可を頂き、ベジメニューを注文された方に突撃インタビューをしました。
ドイツ人男性とロシア人女性のカップルは、彼がベジタリアンということで旅行中に来店されていました。
数日の京都滞在で2度目の来店。よっぽど気に入られたようです。
「とても美味しかったので、今日は違う味もトライしてみました。本当に美味しい。」
さらに、次に声をかけた2人組は1人が京都在住のベジタリアンで、
「ヴィーガンで日本食を食べられて嬉しい。とても美味しくて、数えきれないほど来ています。」
数えきれないほどなんて。味味香さんのリピート率はずいぶんと高そうです。
最後に、記念撮影を。左が店主の平岡さん。
平岡さんの向上心はすごい。
より良いものを開発していくことに対してまっすぐで、実直に取り組まれている姿が職人魂を感じさせられます。
「ベジタリアンではない人が食べても喜んでもらえるメニューを」という思いで、どんどん美味しくて食べごたえあるメニューが開発されてきています。
多くの人が何度も通いたくなる味味香さん、ぜひ京都を訪ねる際はぜひ味味香さんの特性カレーうどんをお召し上がりください。
*2017年4月8日現在の情報です。
京のカレーうどん味味香
075-525-0155
京都府京都市東山区祇園町南側528-6
営業時間 11:30~20:00 *火曜日 11:30~15:30
http://www.mimikou.jp/