「エコビレッジ」をご存知でしょうか?

簡単にいうと、地球に優しい持続可能な生活が営まれている村やコミュニティのことです。過度に発展し弊害も出てきた社会に対し、生活から見直す形で生まれました。



 

ヨーロッパでは、様々な国でエコビレッジがあります。その中には、食の観点からも地球環境に配慮するということでベジタリアンのコミュニティも少なくありません。

私が滞在したエコビレッジは、Monkton Wyld Courtというコミュニティ。イギリスのイングランド南西部にあるドーセットという町にありました。ロンドンから電車で4時間半くらい。

 

Monkton Wyld Court では、そこの住人にならなくてもそのコミュニティに参加する方法がいくつかあります。

1.B&B(宿泊と朝食が提供される民宿のようなイメージ)のゲストとして。

2.環境学習のコースが度々開催されているのでその受講者として。

3.ボランティアとして。



 

私はボランティアとして1週間滞在しました。ボランティアで何をするのかというと、住人達と一緒に畑仕事をしたり、B&Bのゲストハウスを掃除したり、お料理を作ったりします。滞在中に必要なお金は特にいりません。

他のボランティアたちや、住人との関わりもたくさんあるので、より仲良くなれます。思いを持った人たちの生き方を感じられたり、面白い話を聞けたりします。

Photo: 畑仕事をする住人とボランティアと犬

ボランティアや住人たちの住居はB&Bのゲストハウスではなくてコミュニティの中に点在する小さな石でできた家や、キャラバンです。電気は太陽光発電、私が滞在した際にちょうどコンポストのトイレが設置中でした。

シャワーは太陽光で暖められたお湯を使うので、日によっては冷たい日もあります(笑)さすがに冬になるとゲストハウスのシャワールームを使わせてもらえます。

Monkton Wyld Courtのゲストハウスとなっている建物は、1848年に牧師の住居として作られたとても歴史のある建物。メンテナンスをされ続けながら、今もとてもきれいに残っています。

住人やボランティアたちも、ゲストハウスに併設されたダイニングルームで一緒に食事をとります。コミュニティ内の家族や個人が集まり、大きな家族のよう。

ここで提供される食事は全てベジタリアン。バターやチーズ、ミルクはコミュニティ内で飼っている牛からお乳を頂きコミュニティ内で加工もします。また、お野菜の大半は畑から採れたもの。コミュニティ内では手に入らないものは市場で買うこともあるのですが、なるべく自給自足の生活が送られています。

種からMonktonの畑で育った野菜やハーブ、もちろん全てが旬。じっくり時間をかけて作られるお料理は絶品!

 




ラザニア

食用のお花を使ったサラダ

このコミュニティ内では肉や魚を食べることは出来ないルールですが、コミュニティの外では肉食をする人もいます。ベジタリアンの食が提供されているのは、個人のライフスタイルを変えようという趣旨ではなく、より地球や動物に負荷のかからない食事が、無理なく美味しくできることを実践しているという感覚。

実際、毎日違ったお料理が素敵にアレンジされて提供されると、毎日とても楽しく食事をすることができました。ボランティアの半数は特にベジタリアンではなかったのですが、みんな美味しいお料理にとても満足していました。

Photo: お誕生日の男の子のお祝い





地球へ配慮しながら、人とのかかわりを大切に暮らす人々。緑に囲まれた土地を散歩することや、小さな花々に目を向けること、なんだか日々の慌ただしさに大事なことを置いてきてしまっていることに気付かせてもらえた時間でした。

 

最後におまけ。
初めて、牛たちが走る姿を見ました。牛も走るんです!

 

 




Written by Haruco K

17,1,25

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