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ベジタリアンはコロナの重症化リスクが低い!イギリス医学誌が報告

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食習慣とコロナ重症化リスク

新型コロナウイルスが世界中で流行している中、できることなら感染や重症化を免れたいと皆さんも思っていることでしょう。コロナウイルスによる重症化のリスクを下げる方法が、薬や何か特別な施術によるものではなく、普段の食生活にあるとすると、食生活を見直すきっかけにもなるのではないでしょうか。

ベジタリアンやヴィーガンを含む植物性食品を中心としたプラントベースの食習慣を送る人と、ペスカタリアン(※)の食習慣を送る人は、そうでない人と比べて新型コロナウイルス感染症の重症化リスクが低いという研究結果が、イギリスの医学誌ブリティッシュ・メディカル・ジャーナルBMJ Nutrition, Prevention & Health 2021)に掲載されました。

(※)ペスカタリアンとは、卵・乳製品・魚介類は摂取するが肉類の摂取をしない人、その食生活のこと。

調査は、欧米6か国(フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、イギリス、アメリカ)の新型コロナウイルスの患者と濃厚接触を持った医療従事者を対象としてオンラインで行われました(2020年7月~9月実施)。
食習慣と新型コロナウイルスへの感染の有無、重症度及び感染期間を、参加者が自己申告するという形式が取られました。

その結果、植物性食品中心の食習慣を送る人が新型コロナウイルスに感染した場合、そうでない人に比べて中等度以上に重症化する確率が73%低く、ペスカタリアンの食事をしている人の場合は59%低いということがわかりました。

また、低炭水化物・高タンパク質の食生活を送っている人は、植物性食品を中心とした食習慣を送る人と比較して、中等度以上に重症化する確率が高いということも併せて発見されました。

ただし、食事と新型コロナウィルスの感染及び感染期間の関連性は見られませんでした。

これまでも、健康的な食習慣が免疫を高め、新型コロナウイルス感染症の発症や重症化リスクを低減させるということは、あくまで仮説として主張されてきました。

今回の研究により、健康的な食事、さらには植物性食品を中心とした食習慣が、新型コロナウイルスの重症化リスクを低くするということが実証されたのです。

植物性食品の栄養素が免疫力を向上させる

植物性食品は栄養価が高く、特にポリフェノールやカロテノイド、食物繊維、ビタミンA、C、E及びミネラルなどの栄養素が豊富に含まれています。

この研究では、特にビタミンA、C、D及びEの摂取は、風邪や肺炎などの呼吸器感染症のリスクを減少させ、発症期間も短縮させるということが明らかになった過去の研究を取り上げています。これらの栄養素は、抗体の産生、リンパ球の増殖、酸化ストレスの軽減に重要な役割を果たすことから、免疫系をサポートするのではないかと考えられています。

つまり、植物性食品を多く食べることで免疫力を高める上で大事な栄養素を豊富に摂取することになり、新型コロナウイルスの重症化リスクを下げることにつながると考えられるのではないでしょうか。

近頃ようやくワクチン接種が進んできていますが、変異株の流行もあり、ワクチンを接種したとしても必ずしも感染しない・重篤化しないとは限りません。
普段の食生活から体の免疫力を高めるためにも、植物性食品を中心とした食事、プラントベースの食事を意識してみてはいかがでしょう。

出典:Plant-based diets, pescatarian diets and COVID-19 severity: a population-based case–control study in six countries | BMJ Nutrition, Prevention & Health